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サインスタディ2021後期澳门金沙城中心_澳门金沙国际-赌场*备用网址

サインとは一般的に案内看板や標識を意味しています。トイレのピクトグラムやフロアマップなど、不特定多数の利用者に向けて案内や誘導、規制といった情報を発信する役割を担います。しかし、運用や時世の変化によって、サインの情報を補強する、あるいは新しい意味を補填するために「貼り紙」が追加されます。
サインスタディでは2020年度からIAMASキャンパスがある「ソフトピアジャパンエリア」をはじめとした公共空間を対象に貼り紙サインのリサーチを実施してきました。


研究概要

  • 背景:公共施設内にあるサイン(案内?誘導?規制?注意喚起など)は、当初の設計から離れて運用され意図せず無秩序化する現状がある。
  • 目的:ソフトピアジャパンエリアを対象に、掲示内容、掲示方法、必要性を判断する機会を設けて運用のためのガイドラインを設計し、全体を俯瞰しながら定期的に環境を更新できることを目指す。
  • リサーチ
    • フィールドリサーチによる現状と新設の公共施設(市役所)のサイン変遷の調査
    • 管理者ヒアリングによる運用状況調査
    • アンケートによる利用者意識調査
  • ケーススタディ
    • 自立的に管理者が維持できるための持続可能な運用のためのガイドラインやテンプレートの作成と共有
    • 制作技術、素材の扱い方などの施工方法の実践的研究
    • スタディとして具体的な実践を通して施工や素材から得られる知見の共有

リサーチを進める中で、多くの貼り紙は運用方法が十分に検討されないまま放置されている現状があり、特に感染症対策など急遽増加したサインにより無秩序になっていました。これらの現状を踏まえ持続可能なサイン計画のケーススタディを実施しています。


実践したスタディの事例

IAMAS事務局入口サイン:改修?見直し

改修前の問題点として、キャンパスの移転後に適切なサインが施工されておらず、複数の情報が混在していました。ソフトピア管理事務室への来客が間違ってIAMAS事務局へ入室されるケースがあり、大学院とはっきりわかる必要性を求められました。改修当初は壁面と什器の情報を切り分けるため、シンボルマーク+略称(IAMAS)を大きく壁面に掲示し、正式名称「澳门金沙城中心_澳门金沙国际-赌场*备用网址」をスタンド型の什器に掲示する事務局の配置図とともに掲示しました。しかしその後のアンケートやヒアリングからは賛否両論があり、壁面の配色による違和感が出たこと、目立ったことで指定管理者と間違ってIAMAS事務局に問い合わせが発生していることが判明し、大学名をはっきりと表示する修正を行ないました。



1枚目) 改修前:目的が混在された情報の掲示
2枚目) 改修後:壁面全面へ大判印刷された IAMASシンボル
3枚目) 修正後:シンボルのみから校名へ変更

配色は、IAMAS規程の配色(赤?青?緑?銀?黒)は明度が低く環境に適さないため、白い壁の空間に対して指定管理事務局の配色と区別できるように、黄色の入口という共通認識を持たせました。施工は、再剥離ロール紙を使用することで情報更新時にも簡単に復旧が可能になりました。

 

ポスタースタンドの設計?施工(事務局入口、教員室、WS24ビル5階)

貼り紙サインの周辺環境に対し、一般的な事務ツールでは制作できないサインや什器、素材によって得られる効果を検証しています。オリジナルで設計したサイン什器は磁石で貼り替えが可能であることや、A4?A3サイズの用紙が掲示できること、市販の材料で加工できること、イノベーション工房で制作可能であるというIAMAS学内に限定した持続可能なサイン什器として、実験的に制作しました。工房にあるCNC切削機(ShopBot)を使用して加工データのみで運用し、必要な時に必要な数を制作することや、その後の運用に合わせて什器自体を更新することを目的とし、ウェブサービスを利用し改変可能なデータと施工プロセスを共有しています。
Fabbleでのデータ?プロセスの公開

 

センタービル受付カウンター 誘導見直し

改修前:スタッフ不在のカウンター

センタービル1Fのカウンターは開館当初の受付スタッフが常駐する運用から無人へ変更となり、掲示物で補っているものの建物の構造の要因から2階の総合案内(指定管理事務所)への動線が複雑になっていました。情報を集約し「総合案内」のサービス内容と管理事務局への誘導するサインを設置しました。アンケートからは「総合案内」の表記だけでは利用目的がわかりにくいことが判明し、1Fカウンターと2F壁面のサインには「貸し会議室?ホール利用?入居案内?施設管理」と補足説明を配置しました。解決策として受付カウンターの図面や計測を元に施工方法とキーカラー設計の検討を行い、2階への誘導を促すことを試みました。当初の改修案ではカウンターの3次曲面にロール紙を施工する予定でしたが、更新がしやすいよう天板下の空間に印刷したプレートを蝶番で接続しました。





1枚目) 改修後:1階カウンターサイン
2枚目) 改修案:施工テスト
3-5枚目) 改修後:1階から2階にある総合案内までの誘導サイン

 

駐車場:車止め 資材の見直し


1枚目) 改修前:ラミネート加工による経年劣化
2枚目) 改修後:コンクリートに対応したUVプリントを施した粘着シート

 

駐輪場+歩行者注意

IAMAS関係者が利用する駐車場と駐輪場の入口は、開館当初の入居企業来客用から予約制へ一部運用が変更され、既設サインの上に簡易的に継ぎ足しされていました。車や自転車に乗りながら即座に文言を把握することは現実的に難しく、より視認性を高めるためにピクトグラムを用いました。また歩行者の存在を知らせる目的や、駐輪場への誘導を目的とした貼り紙サインが、重複して施設出入口のガラス面に掲示されていましたが、簡潔にピクトグラムへ変更しました。



1枚目) 改修前:当初の運用から予約制へ変更され、情報が継ぎ足された状態
2枚目) 改修前:重複する駐輪場への誘導サイン
3枚目) 改修前:歩行者への注意を促す貼り紙サイン



1枚目) 改修後:文字情報を整理しピクトグラムへ変更
2枚目) 改修後:道路からの視認性を高めるため、文字情報からピクトグラムへ変更
3枚目) 改修後:駐車場からの視認性を高めるため、文字情報からピクトグラムへ変更

 

関係者以外立入禁止+ポスタースタンド施工

2021年春、学生が利用するフロア出入口で学外者の対応に苦慮した経緯から、急遽事務局で貼り紙が掲示されました。状況も落ち着き文言を整理してサインを提案しましたが、学生が安心して利用できることが求められ、立入禁止の文言を前提にしたテンプレートを制作すると共にポスタースタンドを設置しました。
改修当初の案では、出入口ガラス面にカッティングシート施工による文言とIAMASシンボルを用いて、排他的な印象にならないような文言に整理しました。当時の感染症に対しての深刻さも鑑み、はっきりと「立入禁止」を明示することになりました。




1枚目) 改修前:緊急に事務局で製作され、エレベーター踊り場に掲示された貼り紙サイン
2枚目) 改修案
3枚目) 改修後:独立したスタンドで表示する
4枚目) テンプレートの制作?共有(パワーポイント)

 

WS24:自動ドア開閉時間?5階出入口の開放注意

施設の施錠時間に関しての貼り紙が自動ドアに設置されていましたが、宿泊利用以外の利用者にとって常時必要はない情報です。ガラスドアの視界を確保するために、最小限の文字量で簡潔に表示できるようにカッティングシートで施工しました。改修時は劣化した強粘着テープの剥離が容易ではなく、施工場所と施工方法の問題が浮き彫りになりました。
また同様の問題として開放厳禁の出入口ドアのイベント開催時などの運用についてを常時掲示する必要はなく、ドア側面にある金具(フランス落とし)を外す際には防災センターまで連絡する指示をラベルプリンターで施工しました。




1枚目) 改修前:貼り紙サイン
2枚目) 改修後:文言を整理してカッティングシートで施工
3枚目) 改修前:出入口ドア上部に常時掲示する優先度は低い
4枚目) 改修後:ロック解除の必要な時に注意を仕向ける場所へ明示


スタディーを振り返って

必要な時に必要な情報を受け取ることができる環境を作ることが理想ですが、スマートグラスのようなウェアラブルデバイス越しに拡張現実が日常化した社会が来るまではもう少し年月を待たなければなりません。必要な情報を継ぎ足して掲示することで解決を試みるだけでは、誰も望んでいない無秩序に情報が汚染された環境を作ってしまいがちです。
学内とそれを内包する公共施設の環境に特化した施工事例ではありますが、まずはこの2年間のスタディによって改修経験と利用者からのフィードバックを積み重ね、問題の共有や素材選定と施工方法の検討、情報更新時に差し替えられるテンプレート、施工データの共有を行ってきました。定期的に情報更新される「臨時休館」などのお知らせは管理者によって適宜改変され、実践を通じて個々の事例から帰納的に共通している課題を炙り出すことができました。同時に個別の運用に対応したガイドラインの制作は限界があり、引き続きスタディを継続する必要性を感じています。幸いにも指定管理者との情報共有する機会が増えたことによって信頼関係は築くことができています。今後も日常利用する環境であるがために見慣れてしまいがちな馴致(じゅんち)が起きてしまうため、定期的な確認体制を組み込んだ運用を行い、継続的に課題を顕在化させていくことが重要なことになるでしょう。

 

瀬川晃?伊澤宥依(産業文化研究センター 技術支援専門職)

 

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